eityansメモ

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react-intersection-observerを使って初期描画を減らし高速化する

データをリストで表示する。データ数が多く、単純なリスト描画をすると初期描画に時間がかかる。わけアリでcursorのようにデータを逐次取得するような状態ではない。フロントエンド側で調整する。

イメージ以下のような構造

1<List>
2  {lists.map((item) => (
3    <Item item={item}/>
4  ))}
5</List>

Intersection Observer API

端的に言うと、ある要素が別の要素(通常はviewport)との交差状況の変化を非同期に監視できる。これを使うことで、必要なときに描画の処理をすればよくなるため、初期描画が最適化される。

react-intersection-observer

useInViewを使う。遅延描画用のLazyItemコンポーネントを作る

1export const LazyItem: React.FC = () => {
2  const [ref, inView] = useInView({
3    triggerOnce: true,
4    rootMargin: "200px 0px",
5  });
6
7  return (
8    <div ref={ref}>
9      {inView ? <Item /> : <div style={{ height: "40px" }} />}
10    </div>
11  );
12};

描画対象じゃないときは少し高さを持たせ、後続のitemが描画されないようにしている。これを使うことで遅延描画が達成

データベースの世界のNULLは偽ではない

Railsの世界に浸かっていると基本的なことを忘れる。戒めメモ


1User.all.pluck(:type).tally
2=> {nil => 26, "aaa" => 9, "bbb" => 1, "ccc" => 2}
3User.where.not(type: "bbb").count
4=> 11
この結果が直感的でなかった(nilも含まれると思っていた)けど、よく考えたらデータベースの世界では3値論理でNULL != falseだった。
1User.where.not(type: nil)

で何らかの値が入っているレコードが取れることを考えると、そこまで不思議ではなかった

ちなみにnilも含めたい場合はorを使う

1User.where.not(type: "bbb").or(User.where(type: nil))

素のRails + PostgreSQL構成をdockerで管理するようにしたメモ

個人開発の素のRails + PostgreSQLアプリがある。Redisを導入したくて、ついでにDocker管理するようにした。職場でDockerが使われているが、既に構築されたものをたまにメンテするぐらいで、一から作るのは初めてだったので新鮮だったメモ。


Dockerfileの作成

1FROM ruby:3.2.2-slim-bookworm
2
3## 必要なパッケージをインストール
4RUN apt update -qq && apt install -y --no-install-recommends \
5    build-essential \
6    libpq-dev
7
8# 作業ディレクトリを設定
9WORKDIR /app
10
11# GemfileとGemfile.lockをコピー
12COPY Gemfile Gemfile.lock ./
13
14# Bundlerをインストールし、依存関係をインストール
15RUN gem install bundler:2.6.8
16RUN bundle install --jobs=$(nproc) --retry=3
17
18# アプリケーションコードをコピー
19COPY . .
20
21# エントリーポイント
22CMD ["rails", "server", "-b", "0.0.0.0", "-p", "3000"]
23
24# ポートを公開
25EXPOSE 3000

いろいろなものを参考にしながら作成。古いアプリなのでRubyも古い。今度上げる。

  • aptとapt-getの違いを知ったり。機能面で優れているのでaptを使うで良さそう。
  • apt update -qq

    • qqオプションは、エラー以外の出力を無くすやつ

  • apt install -y --no-install-recommends

    • yオプションはインストール周りの承諾を自動的に「はい」にする

    • no-install-recommendsオプションは推奨パッケージをインストールしない。Debian系のパッケージシステムは、必須ではないがあると便利なパッケージをデフォルトでインストールさせるらしい。必要最低限にするために必要

  • build-essential

    • ビルドツールパッケージ

  • libpq-dev

    • PostgreSQLに必要

  • RUN bundle install --jobs=$(nproc) --retry=3

    • jobはインストール処理の並列実行

    • nprocコマンドでCPUコアの数が返る。いけるところまで並列化している

docker-composeの作成

1version: '3.9'
2services:
3  db:
4    image: postgres:16
5    environment:
6      POSTGRES_USER: XXX
7      POSTGRES_PASSWORD: XXX
8      POSTGRES_DB: XXX
9      DATABASE_HOST: db
10    volumes:
11      - db_data:/var/lib/postgresql/data
12    ports:
13      - "5432:5432"
14
15  web:
16    build: .
17    volumes:
18      - .:/app
19    ports:
20      - "3000:3000"
21    depends_on:
22      - db
23    environment:
24      RAILS_ENV: development
25      DATABASE_HOST: db
26      DATABASE_USERNAME: XXX
27      DATABASE_PASSWORD: XXX
28      DATABASE_NAME: XXX
29      REDIS_URL: redis://redis:6379/1
30
31  redis:
32    image: redis:8
33    ports:
34      - "6379:6379"
35    volumes:
36      - redis_data:/data
37
38volumes:
39  db_data:
40  redis_data:

DBに接続ができずにハマる。何度かPostgreSQLのユーザー名を変更したのと、その変更のキャッシュが残っていた関係で接続ができなくなった。イメージのビルドを明示的に指定することで解決。

1docker-compose up --build

マイグレーションの実行

1docker compose exec web rails db:migrate 

データの移行

環境を作っただけでデータがない。これまでローカルのPostgreSQLに保持していたデータをコンテナで呼び出しているDocker Volumeに移行する
1pg_dump database_name > local_backup.sql
2docker cp local_backup.sql db-container-name:/tmp/local_backup.sql
3docker compose exec db psql -U postgres -d database_name -f /tmp/local_backup.sql

ぼんやり知っているつもりだったけど、実際に手を動かしてみると色々時間取られた

33歳になった

昨日33歳になった。1年後の自分がゲラゲラ笑うかも知れないので、ぼんやり考えていることを雑に残す。


「年を取ると一年が早くなる」とよく言われるが、個人的にはそんなことはない気がする。一年が早くなるのは、おそらく年齢を重ねるごとにイベントごとが少なくなりがちだからだろう。ここ一年はいろいろなところに出かけたり、美味しいものを食べたりといった思い出がたくさんあるので、密度の濃い充実した一年を過ごせた気がする。これからもそういう思い出をたくさん作っていきたい。このあたりの考え方はDIE WITH ZEROの影響を強く受けている。

プライベートは充実しているが、仕事はどうだろうか。社会人になって8年ちょっと、Webエンジニアになってもうすぐ6年になる。エンジニアとしてできることはたくさん増えてきたが、ここ最近はできることを淡々とやっている感覚があり成長実感が薄くなっている。いわゆるキャリアを考えるというやつか。

それでいうと、個人の能力を高めることはもちろん大切だけれど、チームとしてより高みを目指すことも大事だなとここ一年で強く思うようになった。一人で出来ることは限界があるが、チーム、組織ならもっといろいろなことが出来る。これを表現するのはマネジメントといった世界になるのだろうか。

image

そんなことを考えながら、お祝いですき焼きを食べた。めちゃくちゃ旨い。

group_by を group + array_agg で高速化する(PostgreSQL)

こういうパフォーマンス改善もあるよメモ


ユーザーと記事があり、ユーザーは記事をお気に入りできる。お気に入りには種類がある。お気に入りの種類ごとに記事のidの配列を取得するような処理を考える。

1{
2  "like_name_1" => [1,2,3,4],
3  "like_name_2" => [5,6,7,8],
4}

最終的にはこんな感じのデータを取りたい

group_by を使う

1Like
2  .where(user_id: user.id)
3  .select(:name, :post_id)
4  .group_by(&:name)
5  .transform_values { |v| v.pluck(:post_id) }

group_byでDBの結果を取得しtransform_values以降をRailsで処理することになる。数が多い場合はパフォーマンスが気になる

group + array_aggを使う

集約関数のarray_aggを使う

NULLも含めてすべての入力値を収集して配列に格納します。

1Like
2  .where(user_id: user.id)
3  .group(:name)
4  .select(:name, "array_agg(post_id) as post_ids")
5  .to_h{ |g| [g.name, g.post_ids] }

こうすることでgroupの処理をDB側に寄せることができる。ただし、可読性の低下や、PostgreSQLに依存した実装になってしまうためそのあたりのデメリットは考慮すること。


ちなみにMySQLの場合はGROUP_CONCATが使えそう
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